【動物看護師解説】うさぎが誤食をしてしまった!危険性は?対処法は?

Rabbit Room

皆さんこんにちは!

現役動物看護師のクロころです。

今回は、「うさぎの誤飲誤食」について解説していきます。

ペットを飼育する以上、常に注意すべきことの一つが “異物の誤飲誤食” です。

ごみや人の食べ物、薬など環境中には多くのリスクが存在しています。

そのすべてを防ぐことはとても難しいことですが、飼い主として責任をもって対応する必要があります。

今回は、もしうさぎが誤飲誤食をしてしまったら?どんなものが危険なのか?といったことについて解説していきたいと思います。

今日のメニュー
  • うさぎは吐くことができない
  • 誤飲誤食で特に危険なもの
  • 誤飲誤食をしてしまったら?
  • まとめ

いざと言う時の参考にしてもらえればと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

うさぎは吐くことができない

まずは、うさぎの生態から解説していきましょう。

犬や猫で異物を誤食してしまったとき、病院ではどんな処置をするかご存知でしょうか。

食べてしまった異物を吐かせる(催吐)処置を行うのです。

そうすることで異物が体内に吸収される前に体外に出すことができるのです。

しかし、うさぎは違います。

うさぎは体の構造上吐くという行為ができない動物です。

もし異物を誤食してしまっても、吐かせるという処置を選択することができないのです。

誤飲誤食で特に危険なもの

では、次にもし誤飲誤食をしてしまった際により注意が必要なものについて解説していきます。

人の食べ物

まずは、人の食べ物です。

人が食べても大丈夫なものでも他の動物では中毒などを起こす恐れのある食べ物は数多く存在します。

その中でもネギ類やジャガイモなどは一般の家庭でもよく見かける食材ですが、特に注意が必要なものの一つと言えます。

その他、アボカドや生姜、脂質の多いお菓子類などもうさぎにとって有害なものに該当します。

ごみ類(紙類、プラスチック類、布など)

次は紙やプラスチック製品などのごみです。

こういったものは飲み込んでしまうと、食道などの消化管に詰まりを起こしてしまう可能性があります。

詰まりを起こすと「腸閉塞」を発症し、命にかかわるような状態となってしまう可能性があります。

紙やプラスチックなどは誤食のリスクが高いため普段から注意してみておく必要があります。

薬剤やたばこ

人用の医薬品などの薬剤やたばこなども大変危険なものの一つです。

中毒を起こす可能性のあるものが多く、少量でも致死的な症状を引き起こすものもあるため注意が必要です。

医薬品やたばこなどは比較的サイズも小さいため、うさぎが口にしやすいサイズです。

取り出せない場所にしまうなどしっかりとした管理が重要です。

誤飲誤食をしてしまったら?

では、もしうさぎが誤食をしてしまったらどうすればよいでしょうか。

まずはうさぎの診察が可能な動物病院に連絡をしてみましょう。

犬猫の場合は催吐処置が選択肢になりますが、うさぎの場合は「便として出てくるのを待つ」か「全身麻酔での開腹手術で取り出すか」になります。

いずれにしても飼い主だけでは判断することは難しい場合がほとんどだと思いますので、一度病院に連絡を取るか受診するようにしましょう。

まとめ

今回は「うさぎの誤飲誤食」について解説していきました。

対処法が限られるからこそ、普段からの対策で誤食を未然に防ぐことが大切です。

飼い主や家族の意識次第で、うさぎへのリスクは大きく減らすことができます。

今日のポイント
  • うさぎは吐くことができない
  • 「人の食べ物」や「紙・プラなどのごみ」「薬剤やたばこ」は特に注意が必要
  • 誤食をしてしまったらまずは病院に問い合わせる
  • 対処法は「便として出てくるのを待つ」か「開腹手術で取り出す」
  • 未然に防ぐことが大切

今回はここまで!

また次の記事でお会いしましょう!

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