皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は「猫のシャンプー」について解説していきます。
皆さんは猫がシャンプーをするかイメージできますか。
犬のようにトリミングで綺麗にしてもらうものなのでしょうか。
猫の生態からすると基本的にはシャンプーは「必要ない」とされています。
その理由は何なのか。
どんな場合にシャンプーが必要なのか。
ひとつずつ解説していきます。
猫の生態から見るシャンプーの必要性
では、まず猫の生態を復習してみましょう。
犬との大きな違いの一つに「グルーミングの有無」があります。
猫は普段から自ら毛づくろいやグルーミングを行い、自分の体を清潔に保とうとしています。
そのため、適切なグルーミングができている子であれば人為的にシャンプーを行う必要は基本的にありません。
すなわち、自ら毛づくろいやグルーミングができない子や体質的に皮脂が溜まりやすい子やケガなどが理由で適切なグルーミングができず体を清潔に保つことができない子には、人がシャンプーをしてあげる必要がある場合があるのです。
また、長毛種の猫では適切なグルーミングができていても毛の量にグルーミングが追い付かず、「毛玉」ができてしまったり汚れが溜まってしまう場合があります。
その場合もシャンプーが適応となる場合がありますが、「毛玉カット」などの処置で対処可能な場合もあるため、その場合は要相談です。
猫にとってシャンプーは・・・
次に猫にとってシャンプーはどのようなイメージなのかをお話ししていきます。
もともと野生の頃は砂漠に生息していた猫種にとって体が水にぬれるということは気分のいいものではありません。
個体差はありますがシャンプーに対するイメージはこのような子が多いとされています。
このようにシャンプーというよりは「水」に対して苦手な子が多く、シャンプーもできない子が多いとされています。
そのため、シャンプーが必要であっても嫌がる場合には無理やりに行うことは避ける必要があります。
シャンプーを行う際のポイント4選
ここからはシャンプーが必要な子でシャンプーを行うことが可能な場合のポイントをご紹介していきます。
できるだけ猫が嫌な思いをしないように配慮をしながら短時間で終わらせることを意識して行いましょう。
シャンプーを行う際のポイントはこちらです。
湯温を35~38℃にするのは熱すぎるとやけどの恐れがあり、冷たすぎると体温低下の危険があるためです。
人からすると少しぬるいくらいが動物にとってはちょうどいい温度になります。
また、皮膚までしっかりと濡らすことで皮膚についている汚れや皮脂を流すことができます。
顔付近を濡らす際は耳や鼻にお湯が入り過ぎないように注意しましょう。
乾かす際は肢の指の間やしわとなる部分を特に注意して拭いてあげましょう。
水分が残り湿った状態のままになると皮膚炎などを引き起こす可能性があるためです。
まとめ
今回は「猫のシャンプー」の必要性や行う際のポイントについて解説していきました。
基本的には必要ないとされる猫のシャンプーですが、その子の体質や疾患によってはシャンプーが必要になる場合があります。
今回のポイントはこちら
また、シャンプー剤は人用のものではなく基本「動物用」に開発されたもの、もしくは「猫用」のものを使用しましょう。
人用のものには余計な成分や香料などが含有され動物には刺激が強いものもあるためです。
では、今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
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