人では考えられない濃さ
うさぎを初めて飼った人ならこう思った方も多いのではないでしょうか。
うさぎのおしっこは、人や犬、猫などと比べるとかなり濃いのが特徴的です。
では、なぜこんなにも濃いおしっこをするのか。
それは、うさぎがカルシウムを吸収しやすい体質を持っているから。
他の動物よりも食事からカルシウム成分を多く取り込むことができるため、おしっこが白く濁って見えることがあるのです。
また、このカルシウムは結晶成分のもととなるため、より濁ってトロっとして見える。
というわけです。
これを初めて見たときは体調がよくないのか。何か異常が起きているのか。
と不安になってしまった飼い主の方もいらっしゃるかと思います。
でも、大丈夫です。
うさぎのおしっこはこれで正常なのです。
濃いが故の大きな弊害
このおしっこが濃いという特徴によって、飼い主側が後に直面する大きな問題があります。
それは、トイレ掃除の大変さ。です。
うさぎのトイレは、基本的に猫などと同様にトイレ砂を容器に入れて砂でおしっこを吸収する形をとっているところが多いと思います。
おしっこ全てが砂に吸収されれば問題はないのですが、そうもいかないときがありおしっこが容器の下まで浸透してしまうことがあります。
そうするとどうなるか。
うさぎの濃いおしっこが固まって容器にへばりつくのです。
これがなかなか取れない。
しっかりとくっついているため、スポンジなどでこすっただけではなかなか取れません。
当時私は歯ブラシを使って力でこびりついた汚れを落としていました。
それでも落ちにくいことがあり、トイレ掃除はかなり苦労しました。
そのため、皆さんには容器とトイレ砂の間にペットシーツなどを挟むなどして、容器自体におしっこが付くことを防止したりすると効果があるかもしれません。
様々な方法を試してみるとよいでしょう。
あの苦労は味わうものではないと進言しておきます。。
これは流石に体調不良でしょ。。
さきほど、うさぎのおしっこは濃く白濁したものが正常であることをお伝えしましたが、、。
なんとうさぎでは他にも人では考えられないような色のおしっこが出ることがあります。
それは、赤色です。
え。赤?血?
それはもう出血しているのじゃないの?
と思う方もいるかもしれませんが、うさぎではこのおしっこも正常なもの一つです。
なぜ、赤いおしっこがでるのか。
赤い色素の正体は「ポルフィリン」といわれています。
このポルフィリンが体内から尿中に排泄されることで、おしっこが赤く見えるというわけです。
なるほど~。
じゃあ、なんでポルフィリンがおしっこにでるの?
と思った方。
いい質問です。
なぜか。それはまだ判明していません。
うさぎに関する医療、研究は犬猫や人と比べてまだまだ発展途上。
わかっていないこともたくさんあります。
ただ、ポルフィリンがおしっこに出ること自体は悪いことではないので、心配しなくて大丈夫です。
それでも気になる方は一度動物病院を受診してみるとよいでしょう。
先生から何か助言をもらえるかもしれませんよ。
うさぎがペットとして人気が出始めている一方で、医療レベルはまだまだ道半ば。
日々少しでも進んでいけるように、みなさんで情報を共有しあい、新たな発見をしてうさぎの医療のレベルが着々と上がっていくことを願っています。
このブログが少しでもその助け、力になれるようこれからもたくさんの情報を共有していきたいと思っています。
新しいことを知ることは楽しいこと。
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