皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、「うさぎとかじり木」について解説していきます。
うさぎを飼育するうえで、グッズとしてかじり木を与えている飼い主の方は多いのではないでしょうか。
「歯の伸びすぎを防止する」
「歯のトラブル防止」
と謳っているかじり木グッズですが、本当に必要なものなのでしょうか。
- かじり木の必要性の有無
- かじり木で削ることのできる部分
- 噛んではいけないもの
- まとめ
以上の項目について詳しく解説していきます。
かじり木の必要性の有無
まず、結論からいうと「うさぎにかじり木は必須ではありません」
かじり木はあくまで補助的役割で歯を削るアイテムとして使用することが好ましいとされています。
主として歯を削るものは他にあるということです。
それはうさぎの主食である「牧草」です。
以前も解説したように牧草には食事としての役割以上に「歯の咬耗」という重要な役割があるのです。
かじり木で削ることのできる部分
では、かじり木では歯のどの部分を削ることができるのでしょうか。
イメージするとわかりやすいですが、かじり木は前歯(切歯)でかじります。
そのため、削ることのできる部分は「前歯(切歯)」となります。
しかし、うさぎには奥歯(臼歯)もありこちらも伸びる歯です。
かじり木だけでは奥歯までケアすることができません。
そのため、牧草を食べさせる必要があるのです。
牧草を食べることで、歯全体を削ることができるようになります。
噛んではいけないもの
では、歯を削ることができるならどんなものでもいいのでしょうか。
結論から言うと「金属製のものなど硬すぎるものはNG」です。
ケージの金網などの金属製のものやプラスチック製の製品、その他硬すぎる木や骨のようなものはかじらせるのはやめておいた方がよいでしょう。
理由としては、
- 異物(金属、プラスチック)が体内に入ってしまう
- 歯が変形し、不正咬合の原因となる
などがあります。
特に、うさぎの歯は外からの圧力に弱く、硬いものを噛むことで根元から歪んでしまうことがあります。
そうなると、後々噛み合わせが悪くなり「不正咬合」を引き起こす原因となる場合があります。
正規のうさぎ用のかじり木を選択して与えるようにしましょう。
まとめ
今回は「うさぎとかじり木」について解説していきました。
歯をケアやコミュニケーションとしてあげる事が多いかじり木ですが、その必要性や意味についてはそこまで理解されていない方が多いように思います。
今回のポイントはこちら
- うさぎにかじり木は必須ではない
- 歯の咬耗のメインは「牧草」
- かじり木では前歯しか削ることができないが、牧草なら奥歯まで削ることができる
- 金属製やプラスチック製の硬いものは不正咬合の原因となるため噛ませない
かじり木は必須ではありませんが、補助的に歯のケアをするために使用するにはいいグッズと言えるでしょう。
あくまで、牧草で歯の咬耗を促しながら適度に与えてコミュニケーションとしても活用していくとよいかもしれませんね。
今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
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