皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、うさぎの主食である「牧草の種類」について解説していきたいと思います。
うさぎの主食でありながら、個体によって大きく嗜好性が異なる牧草ですが、その打開策として様々な種類を試してその子の好みを探す方法があります。
その分類としては以下のようになります。
- イネ科(チモシー)
- マメ科(アルファルファ)
- 一番刈り
- 二番刈り
- 三番刈り
それぞれ詳しく解説していきます。
イネ科(チモシー)
イネ科の牧草であるチモシーは、どのうさぎでも基本的には主食として与えることができます。
チモシーの特徴としては
- 低タンパク質
- 低カルシウム
- 繊維質が多い
などが挙げられます。
そこまで栄養価が高くないので、基本的には食べ放題で好きなだけ食べさせることが可能です。
繊維質が多いので、歯の咬耗にも最適です。
マメ科(アルファルファ)
マメ科の牧草としてはアルファルファが有名で、イネ科の牧草と比べると栄養価が高いことが特徴的です。
- 高タンパク質
- 高カルシウム
- 繊維質が少ない
そのため、たくさんの栄養が必要な幼齢期や成長期のうさぎには最適な牧草と言えます。
反対に、もう成長期が終わっている大人のうさぎにとっては「肥満のもと」になってしまう場合があります。
量を調整してあげれば問題はありませんが、食べすぎには注意が必要です。
牧草を収穫する時期
牧草は収穫する時期によって、栄養素や嗜好性が大きく異なります。
そのため「うさぎが現在の牧草に飽きてきてしまった」「食べつきが悪い」という場合には、刈る時期を変更したものを与えてみるとよいかもしれません。
- 一番刈り:栄養素高い・嗜好性は低い・硬さは硬い
- 二番刈り:栄養素、嗜好性、硬さいずれも普通
- 三番刈り:栄養素は低い・嗜好性高い・硬さは柔らかい
以上のように、それぞれかなり違いがあります。
栄養素を考えると一番刈りを食べてもらうのが理想ですが、牧草自体が固いことなどから好んで食べてくれない子も多いようです。
実際、私の飼育していた子もあまり好きではなかったようです。
しかし、必ず一番刈りでなければいけないわけではありません。
栄養を摂ることはもちろんですが、牧草を食べる意義は「歯の咬耗」にもあります。
嗜好性の高いものを探して、牧草をしっかりと食べてもらい歯の咬耗を促していけるようにしましょう。
まとめ
今回はうさぎの主食である「牧草の種類」について解説していきました。
ポイントはこちら
- イネ科(チモシー):低タンパク質・低カルシウム・高繊維
- マメ科(アルファルファ):高タンパク質・高カルシウム・低繊維
- 一番刈り:高栄養・低嗜好性・硬い
- 二番刈り:普栄養・普嗜好性
- 三番刈り:低栄養・高嗜好性・柔らかい
牧草の種類や刈る時期によって、大きく嗜好性や栄養が異なることがわかりました。
今飼っている子に適した牧草はどれか。
嗜好性高く食べてくれるものはどれか。
探してあげる事がその子の健康につながります。
今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
コメント