うさぎの飼い主が特に気を付けるべきこと。健康のために必ずしてあげて!!

皆さん、こんにちは!

現役動物看護師のクロころです。

今回はうさぎを飼ううえで飼い主に気を付けてほしいあることをご紹介します。

他ではあまりみない生態による、うさぎならではの特徴。

ずばりそれは “ブラッシング” です。

なぜ、ブラッシングがうさぎのケアにおいて重要なのか。

その理由を解説していきます!

うさぎの特徴的な体の構造

犬猫といった一般的なペットとされる動物とは違い、まだまだマイナーな印象のあるうさぎですが、生態についてや医療についてもまだまだ発展途上であるのが現状です。

そのため、うさぎの正しい生態などがいまいちわかっていないという飼い主の方は少なくないと思います。

ここで、うさぎの特徴的な身体の構造を簡単にまとめてみましたので、見てみましょう。

  • 大きな耳を持っている
  • 後ろ足の強力なジャンプ力
  • 盲腸と呼ばれる部位がとても発達している
  • 非常に薄く、軽い骨
  • 食糞をする
  • 吐くことができない

このように様々な特徴がありますが、今回特に見てほしいのが一番最後。

“吐くことができない” という点です。

うさぎは犬や猫、私たち人と違って食べたものを吐き出すということができない身体の構造をしているのです。

これはうさぎの消化器、特に胃が特徴的な形状であるためであること。

また、うさぎの古来からの習性である「天敵から逃げる」に特化した進化の形であるとされています。

話がそれてしまうので、今回は詳しくはお話ししませんが「うさぎは吐くことができない」という点は必ず覚えておきましょう!

毛球症

さて、ここまでお話ししてなぜうさぎのケアでブラッシングが重要なのか、わかったという方はいるでしょうか。

結論から話すと、「うさぎ自身のグルーミングで毛を飲み込むと毛玉になり消化器に詰まるから」ということになります。

詳しく解説していきます。

うさぎも猫と同じように自分で身体を舐めて清潔に保とうとしています。

その際、当然毛を舐め取っているわけですがそれを飲み込んでしまいます。

すると、胃などで飲み込んだ毛が少しずつ溜まり徐々に塊のようになっていきます。

猫は、このように塊になると自分で「ペッ」と吐き出すことができます。

しかし、うさぎは吐き出すという行為ができない動物です。

様々な条件が重なりずっと毛の塊が体内に残り続けると、 “毛球症” と呼ばれる疾患を引き起こすのです。

毛球症になると胃や腸などで毛玉が詰まり閉塞を起こします。

食べても体外に排便することができず、どんどんと体調が悪化してしまうということになるのです。

食欲の低下や排便異常が見られうさぎの元気も消失していきます。

この疾患を防ぐために、ブラッシングというケアが非常に大切なのです。

ブラッシングの重要性

ここまで、うさぎの特徴的な生態についてご紹介してきました。

こういった背景から、うさぎのケアの中でもブラッシングは特に重要であるといえます。

では、どのようにやってあげればいいのか。

まず、うさぎにとってブラッシングが気持ちのいいものであると思ってもらうことが大切です。

うさぎの場合、犬ほど皮膚が固いわけではないので基本的にはソフトブラシなど比較的柔らかいものでブラッシングをしてあげるとよいでしょう。

強すぎず、ブラシで撫でであげるようにかけてあげると気持ちいいという感覚を持ってくれるでしょう。

そして、ブラッシングは毛球症を防ぐと同時に “コミュニケーション” の一環であることも覚えておきましょう。

日々のブラッシングでうさぎと触れ合い、コミュニケーションをとることで確かな信頼、絆を築くことができます。

一日10分ほどで十分なので、時間を取ってやってあげましょう。

まとめ

うさぎにとってどれほどブラッシングというケアが重要が分かっていただけたでしょうか。

今回は、

  • うさぎは吐くことができない
  • グルーミングで毛を飲み込み、毛球症になってしまうことがある
  • 毛球症の予防のため、ブラッシングは重要なケアである
  • ブラッシングはコミュニケーションにもなる

この中の一つでも覚えていっていただけると嬉しいです。

ぜひ、ブラッシングを通してうさぎとの時間を楽しんで健康を維持してあげましょう!

では、今回はここまで。

また次の記事でお会いしましょう!

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