皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は「うさぎと熱中症」について解説していきたいと思います。
以前の投稿で猫の熱中症について解説しましたが、猫は暑さに強い動物でした。
うさぎの場合はどうでしょうか。
猫と同様、生態と合わせて解説していこうと思います。
それでは、詳しく解説していきます。
うさぎは暑さに弱い?
まず、うさぎの生態から解説していきます。
結論、うさぎは暑さに弱い動物です。
その理由は、体温調節の機能が他の動物より劣っていることが大きな要因です。
人は暑いと汗をかいて体温を下げようとします。
犬はハアハアと舌を出してパンティングをすることで、舌の温度を下げ体温を下げます。
うさぎの場合は、特徴的な大きな耳に流れている毛細血管を用いて体温を調節しています。
毛細血管を流れる血液を冷やして体熱を放散し、体温を下げるようにしているのです。
しかし、その機能には限界があり体内で熱がこもってしまう場合があるのです。
また、うさぎは汗腺が発達しておらず汗をかくことができません。
それも相まって体温調節が難しくなっているのです。
うさぎは熱中症になる?
以上を踏まえて、うさぎは熱中症になるのか。
答えは、当然イエスです。
人や他の動物よりも発症しやすいといえるでしょう。
暑さに弱いため、熱中症を発症してしまうと命の危険を伴う場合があり十分な注意が必要です。
注意すべきポイント
では、熱中症を疑う場合はどんなことに注意してみればいいのかを解説していきます。
冷たい床の上で伸びている
フローリングの床や、アルミやスチール製の天板の上で伸びるようにして寝ている場合は、暑いと感じている可能性が非常に高いです。
しかし、この姿勢はただ涼んでいるときでも取ることがある姿勢なので、呼吸状態や意識が問題なければそこまで気にしなくても大丈夫です。
ぐったりとしていたり、明らかに体調が悪そうであればすぐに病院を受診しましょう。
呼吸状態、開口呼吸
通常うさぎは鼻呼吸です。
呼吸の仕方が荒くなってきたり、口を開けて呼吸する「開口呼吸」が見られた場合は、呼吸状態が非常に悪い可能性があるので、すぐに病院を受診するようにしましょう。
耳が普段より赤く充血している
耳が普段よりも赤くなっているときは体内に熱がこもっている状態です。
このままでは熱中症になり、命の危険が及ぶ可能性があります。
すぐに場所を移して涼しい環境、保冷剤などで体温を下げるようにしましょう。
熱中症を防ぐには
うさぎが熱中症になることを防ぐには「屋内の温度・湿度をしっかりと管理する」必要があります。
締め切った部屋で冷房などを付けていない場合、温度も湿度も高い状態になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
うさぎは繊細な動物です。
人ではそこまで問題にならない範囲の温度や湿度でも、うさぎでは影響を受けやすいのです。
うさぎの様子を見つつ、少し涼しめを意識して気温を調整してあげてください。
まとめ
今回は「うさぎと熱中症」について解説していきました。
ペットの中でもうさぎは暑さに弱い動物です。
屋内であっても、熱中症は発症するリスクがあります。
うさぎの体調をよく見ながら、温度・湿度は調整してあげましょう。
うさぎが熱中症を発症した場合、命にかかわることが非常に多いです。
早めの処置が大切になってきますので、少しでも怪しいかもと思ったら病院を受診するようにしましょう。
今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
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