皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、「うさぎの風邪」についてお話ししていきたいと思います。
うさぎが鼻水を垂らしていたり、頻繁にくしゃみなどをしている場合は「スナッフル」と呼ばれる疾患に感染しているかもしれません。
スナッフルとは、どんな疾患なのか。
簡潔にいうと「鼻炎や呼吸器疾患により起こる症状」の “総称” です。
詳しく解説していきます。
スナッフルとは
うさぎの疾患を調べていくと、「スナッフルという疾患名」を見ることがあると思います。
実はこれ、間違いなんです。
“スナッフルとは症状のことであり、疾患名ではない” のです。
具体的な症状としては
鼻汁、くしゃみ、ズビッというような鼻音、涙
などがみられるようになります。
また、スナッフルが出ている際はうさぎは手で鼻汁や涙を拭おうとするため、前肢の内側に鼻汁などが付着し皮膚炎を続発することがあります。
スナッフルの原因
では、ここからはスナッフルの原因となるものについてご紹介していきます。
具体的な原因はこちら
- 牧草などのカス
- ハウスダスト
- アンモニアなどによる刺激
- 歯の疾患からの続発
牧草などのカス・ハウスダスト
牧草やハウスダストからは細菌感染が起こり、症状が出ることが多いとされています。
予防するためには家やケージ内をこまめに掃除してあげる事が重要です。
アンモニアなどによる刺激
アンモニアは尿に含まれる成分なので、トイレを毎日掃除することや定期的に大掃除をしてしっかりと汚れを落としてあげる事が重要です。
うさぎの尿は汚れが落ちにくい性状をしているため、こまめな掃除が大切になります。
歯の疾患からの続発
歯の疾患とは、主に「不正咬合」によるものです。
以前お話ししたように歯を咬耗できるものを与えるなどして歯の伸びすぎを予防してあげる事が大切です。
まとめ
今回は、うさぎのスナッフルについて解説していきました。
ポイントはこちら
- スナッフルは疾患名ではなく “症状” のこと
- 鼻汁やくしゃみ、ズビッという鼻音、涙などが主な症状
- 前肢の皮膚炎を続発することがある
- 原因は様々だが、飼い主や家族が意識することで予防できるものが多い
普段の生活から清潔感のあるお部屋にして、うさぎは生活しやすい空間を作ってあげる事でスナッフルは予防することができる場合が多いです。
適切な管理でうさぎの健康を維持してあげましょう。
今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
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