皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
以前の投稿で「犬のフィラリア予防」に関するお話をさせていただきました。
今回は、犬がフィラリアに感染するとどんな症状が現れるのかを解説していきたいと思います。
結論、特徴的な症状は以下の3つです。
- 無症状
- 疲れやすくなる
- 乾いた咳
では、1つずつ詳しく解説していきます。
フィラリア感染時の特徴的な症状
無症状
特徴的な症状と言いながら、一つ目は“無症状”です。
フィラリア感染の多くは慢性的に病態が進行していきます。
そのため、感染してもしばらくは特に症状が見られないことが特徴となるのです。
病態が進行するにつれて、徐々に症状が現れるようになります。
疲れやすくなる
フィラリアに感染した犬は、お散歩などに行っても前よりも疲れやすくなる特徴があります。
それは、フィラリアが心臓に寄生しているから。
心臓にいつも以上に負担がかかり、疲れやすい状況となっているのです。
乾いた咳
乾いた咳、「ゼーゼー」というような咳はフィラリアに感染している可能性があります。
普段しないような乾いた咳が続いている場合には、一度病院で検査をしてみるとよいかもしれません。
その他
今挙げた3つの症状以外で特徴的な症状というと、「腹水」や「血尿」などがあります。
いずれも感染が進行し、ステージが進んでいくとよくみられるようになっていきます。
腹水などは心臓などの臓器に負担をかけてしまうことがあるため、溜まっていたら取り除いてあげることが望ましいです。
副作用の怖さ
フィラリアに感染する怖さは皆さん分かっていただけたと思います。
しかし、だからと言ってすぐに薬を飲み始めればいいというわけではありません。
もし、薬を始める前にすでにフィラリアに感染していたら?
フィラリアに感染している状態で薬を飲んでしまうと、体の中で駆虫されたフィラリアが血管をふさぎ、急性症状が現れることがあります。
そのため、薬を飲む前に現在フィラリアに感染していないかを血液検査でチェックしておくことを強く推奨します。
安全な服用ができるよう検査を検討してみましょう。
まとめ
今回は、犬がフィラリアに感染した場合の特徴的な症状と駆虫時の注意点についてお話ししていきました。
ポイントはこちら
- 特徴的な症状3選は「無症状」「疲れやすくなる」「乾いた咳」
- その他慢性症状でみられるのは「腹水」「血尿(血色素尿)」
- 駆虫薬を飲む前に感染していないか検査をする
- 体内にいる状態で駆虫をすると命にかかわることもある
現在の日本ではフィラリアに感染することは稀です。
しかし、それは今までの皆さんの予防への取り組みがあったからです。
もし、予防を怠ればまたフィラリア感染が蔓延する可能性は大いにあるでしょう。
感染するとどんな症状が出るのか。
どのようなルートで感染するのか。
これまでの知識を予防に生かしていただきたいと思います。
今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
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