皆さん、こんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、今の時期に抑えておきたい「犬のフィラリア症」に関するお話しです。
犬を飼っている方であれば、この知識は必ず覚えておいてほしいものです。
自身の愛犬だけでなく、地域の安全のためにもぜひ最後までご覧ください!
フィラリアとは
まず、フィラリアとはどんなものなのかについてご紹介します。
“犬糸状虫”とも呼ばれるフィラリアは字のごとく「犬に寄生する糸状の虫」のことを言います。
では、フィラリアはどこから感染するのか。
それは、“蚊”です。
蚊の体内に寄生しているフィラリア(ミクロフィラリア)が蚊の吸血の際に蚊の口から犬の体内に入り込むのです。
これが、後々の予防期間と大きく関係してきますので、頭の片隅に入れておきましょう。
どこに?いつ頃から感染している?
蚊が媒介してくるフィラリアですが、犬の体内に侵入した後フィラリアが向かう場所があります。
心臓に寄生
それが、“心臓”です。
末端から侵入したフィラリアは、時間をかけて血管を通って心臓へと寄生します。
よりにもよって心臓に寄生するため、犬の命がたくさん奪われてきた過去があります。
そのため、予防をしっかりとする必要があるのです。
いつからが駆虫時期?
フィラリアの駆虫薬はいつから飲むか、皆さんはご存じですか?
地域によって多少異なりますが、「5月から12月まで」というのが関東圏辺りでは主流となっています。
この期間駆虫薬を飲むのには、明確な理由があります。
それは、「蚊の発生に合わせた期間であること」です。
5月から12月の場合、4月から蚊が発生し11月頃まで蚊がいることを想定しています。
分かりやすくいうと「蚊の発生1カ月後~蚊の発生終了1カ月後まで」ということになります。
そのため、今の時期がちょうど薬の購入時期となるわけです。
フィラリアと犬の歴史
さきほど、犬の命がたくさん奪われてきたとお話をしましたが、あの有名な「忠犬ハチ公」もフィラリアに感染していたとされています。
当時は寄生虫の予防などの知識がなく、飼われている犬の多くがフィラリアに感染していたといわれています。
そこから、地域での集団予防などを行うことでフィラリアで命を落とす犬を大幅に減らすことができました。
現代でも、予防をしなければ再びフィラリアの流行が起こってしまう可能性があるのです。
愛犬の健康のために、地域の安全のために予防はしっかりと毎年行うようにしましょう。
まとめ
今回は、フィラリア感染症の基本、またどこに寄生するのか、いつから予防すればいいのかといったことについて解説をしていきました。
なんのために、どうして薬を飲んで予防をしないといけないのか。
飼い主の皆さんは、理解していただけましたか?
次回は、フィラリアに感染するとどんな症状が現れるのかをお伝えしていきたいと思っています。
ぜひ、次もご覧ください!
では、今回はここまで。
また次の記事でお会いしましょう!
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