皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、ワンちゃんの健康を守るために大切なワクチン接種に関するお話です。
病院でも何度も耳にするものですが、どういったものか詳しくは、、、。
という方も少なくないのではないでしょうか。
そんな皆さんに有意義なものとなるような記事になるように書いていきたいと思います!
犬のワクチンの種類
まず、日本で打つことができる犬のワクチンの種類はいくつあるのか。
まとめるとこのようになります。
- 狂犬病ウイルス
- ジステンパーウイルス
- パルボウイルス
- アデノウイルスⅠ型・Ⅱ型
- コロナウイルス
- パラインフルエンザウイルス
- レプトスピラ症
以上8つが現在日本の動物病院で実施されているワクチンの種類になります。
この8つの中で「コアワクチン」と呼ばれるものは
- ジステンパーウイルス
- パルボウイルス
- アデノウイルスⅠ型
の3つです。
ちなみにコアワクチンではないものを「ノンコアワクチン」とよびますが、この2つの違いは日本全体で罹る可能性があるものと、ある特定の地域でのみ罹る可能性があるもの。です。
また、コアワクチン3種のウイルスは子犬時に感染すると致死率が高く、危険なため子犬の時期での適切な接種が呼びかけられています。
一方で、この2つに属さないものがあります。
どれかわかりますか?
狂犬病ウイルスの怖さ
この狂犬病ウイルスはコアでもノンコアでもないものです。
これは、狂犬病ウイルスのワクチンが「法で定められた義務」であるからです。
コア、ノンコアワクチンは飼い主の意思やどうぶつの個体ごとに選択が可能ですが、狂犬病ウイルスに関してはこちらで選択する余地はありません。
ワクチンの中でこの狂犬病だけは聞いたことがある、という方が多いと思いますがそれほどウイルスの威力が強く、もし感染した場合の死亡率は100%に近いといわれるほど怖いウイルスです。
世界では、この狂犬病ウイルスが実際に蔓延している地域もあり日本では空港の検疫などでかなり厳重に入国を管理しています。
その成果もあり、日本は過去50年以上狂犬病ウイルスの感染が認められていない「清浄国」と言われています。
水際対策による成果に感謝しつつ、国内でもしっかりとしたワクチン接種により「清浄国」を続けていきたいですね。
年一回の狂犬病ワクチン。
愛犬のためにも、周りの安全のためにも忘れず接種していきましょう。
接種後の注意点
最近ですと、人の新型コロナウイルスのワクチンを接種した際に話題に上がっていましたが、「ワクチン接種後の副反応」にはどうぶつでも注意が必要です。
俗にいう「アナフィラキシーショック」と呼ばれるものですが、ワクチンが体内に入った際に過剰に反応してしまい比較的短時間で重い症状が現れることがあります。
「顔がパンパンにはれ上がってしまう」
「接種後ぐったりとして動けなくなってしまう」
などの症状が出た場合、副反応が出ていると思われた場合はすぐに病院へ戻り病院で処置をしてもらう必要があります。
そのため、接種後しばらくは注意してどうぶつの様子を見ていただき、普段と違っていたり何かおかしいと感じたら迷わず病院を受診したり、一度病院へ電話で相談してみましょう。
副反応が出る確率はかなり低いとされていますが、もしものためにこういったこともしっかりと押さえておきましょう。
まとめ
今回は犬のワクチン事情についてお話していきました。
ワクチンの必要性やそれぞれのウイルスの怖さについてはもちろん、接種後の注意点や対応方法については定期的に確認し飼い主の方もしっかりと理解しておくようにしましょう。
普段のワンちゃんの様子が一番わかるのは飼い主さん自身です。
大切なワンちゃんを守るために。
こういった点も少しずつ勉強していきたいですね。
私も看護師としてこれからも有益な情報を記事にしていきたいと思っています。
皆さんの大切なパートナーのために。
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