皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、犬の糞便検査の中でも「顕微鏡検査(浮遊法)」について解説していきたいと思います。
前回お話しした「直接法」とは何が違うのか。
直接法と合わせることで何が分かるのか。
こういったことについてお話ししていこうと思います。
それぞれ詳しく解説していきます。
浮遊法とは
ではまず、浮遊法とはどういった検査方法なのかを解説していきます。
浮遊法は糞便を飽和食塩水で溶かし、その上澄みを採取して顕微鏡で見る検査です。
直接法よりも見たいものを限定的に見ることができます。
浮遊法でわかること
浮遊法を行う一番の目的は「寄生虫の虫卵」を検出することです。
直接法では、検出しきれなかった虫卵を浮遊法であぶりだすことができるというわけです。
その虫卵にもさまざまな種類があり、特徴的なものも存在します。
虫卵名例
回虫卵・鉤虫卵・鞭虫卵・条虫卵 etc.
いずれも消化器に悪さをし、下痢便になったりすることが多いです。
顕微鏡検査全体でわかること
では、ここで前回の直接法と今回の浮遊法でみることのできる項目についてまとめてみましょう。
便に異常が認められる場合、こういった項目から異常の原因を推測していくことができます。
これに血液検査などの他の検査の結果を組み合わせて、治療法などを検討していきます。
まとめ
今回は、犬の糞便検査の中でも「顕微鏡検査(浮遊法)」について解説していきました。
ポイントはこちら
持ってきていただく便は新しければ新しいほど、正確な検査を行うことができます。
細菌や虫の活動性がよいため、検出しやすいためです。
おなかの調子が気になる。
下痢や軟便が続いている。
という場合は一度糞便検査を行ってみると原因が分かるかもしれませんよ。
今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
コメント