犬猫にはあってうさぎにはないもの。ないからこその注意点を解説!

Rabbit Room

皆さん、こんにちは!

現役動物看護師のクロころです。

今回は、犬猫にはあってうさぎにはないあるものをご紹介します。

それは、「肉球」です。

なぜうさぎには肉球がないのか。

また、ないからこそ気を付けておきたいこと。

こういったことを今日はお伝えしていきたいと思っています。

肉球がなくてもうさぎの手はすっごく魅力的なんですよ!(笑)

うさぎに肉球がない理由

結論から言うと、「うさぎには必要なかった」から。

野生のうさぎの主な生息地は草原などの植物が生い茂った地面の上です。

肉球の本来の役割は地面接地時の衝撃を緩和する「クッション材」のようなもの。

草の上で生活するうさぎにはクッション材は必要なかったことがわかりますね。

また、肉球には「滑り止め」のような役割もありますが、足場の悪い場所を走ることが無いうさぎには無縁であったことが伺えます。

こういった進化の歴史から、うさぎに肉球が付かなかった理由が見えてきました。

では、現代の屋内で生活するうさぎにとって肉球がないことの影響はないのでしょうか。

肉球がないことによる影響

今から十数年前までは、うさぎは金網のケージで飼育することが一般的でした。

動物福祉や看護がまだまだ発達していなった時代ですから、仕方のないことです。

しかし、金網のケージによってうさぎの足にある弊害が起こりました。

それが、 “ソアホック”(足底皮膚炎)の発症です。

肉球があれば足裏を保護することができますが、肉球がなく被毛で覆われているだけのうさぎでは金網の隙間で足裏を痛め炎症を起こしてしまいます。

痛みが生じ、歩くことができない子もいるような疾患です。

現在のケージではこういったことに考慮された商品が開発されており、昔ほど発症リスクは高くありませんが、注意が必要です。

足裏が傷がつきやすいことを理解して時々見てあげるようにしましょう。

お家でできるケア

滑りにくい床材

屋内、家の中である程度放し飼いのようにしているご家庭では、うさぎが行動する範囲の床は滑りにくい素材のものを使用してあげるとよいでしょう。

フローリングなどでは、転んだ際に怪我のリスクなどもあるためカーペットを引いてあげたり、滑りにくい床材を敷いていげるようにしましょう。

定期的な足裏のチェック

先ほどもお伝えした通り、時々足裏をチェックしてあげることもケア方法の一つです。

抱っこなどスキンシップの一環として軽く足裏を見る習慣をつけることで、以上にいち早く気が付くことができます。

脱毛や皮膚の赤みが見られた場合は、早めに病院を受診しましょう。

ケージ内は牧草を引いたり、すのこを敷いて

夜や人が見ていられない時間などはケージ内で過ごすことが多いと思います。

ケージ内には、牧草を敷き詰めてあげたり隙間の細かいすのこ材などを敷いてあげることでケージ内での怪我も予防してあげましょう。

牧草などを敷いてあげることで暖かくすることもできますよ。

まとめ

うさぎに肉球がないこと、ない理由、ケアの方法をまとめてご紹介しましたがいかがでしたか?

犬猫にはない観点でのケアとなるため、知らなかったという方も多いのではないでしょうか。

しっかりとした環境づくりと定期的なチェックで予防することができる疾患なので、うさぎに痛い思いをさせないためにもきちんと覚えておきましょう。

そして、脱毛や赤みが見られた際はできるだけ早く病院へ連れて行ってあげましょう。

では、今回はここまで!

また次の記事でお会いしましょう!

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