皆さんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
犬猫の飼い主の皆さんノミダニの駆除・対策、しっかりと出来ていますか?
外に出る機会のある子であれば、感染のリスクは必ずあります。
今回はそんなノミダニの駆除・対策についてのお話しです。
飼い主や家族などにも感染する可能性のある疾患です。
今日でしっかりと理解しておきましょう!
ノミ・マダニの生態
皆さんはノミやマダニについてどのくらい知っていることがありますか?
なかなか調べることもないので、ほとんど知らないという方が多いと思います。
まずは、ノミやマダニの生態や特徴についてご紹介します。
ノミ
ペットに寄生するノミはほとんどが “ネコノミ” と言われる種類です。
「ネコ」というくらいなので、猫に特異的に寄生するかと思いきや犬にも寄生します。
大きさは1~3mmで、ジャンプ力は体長の100~150倍と言われています。
すごいジャンプ力ですよね。
このジャンプ力で犬や猫に飛び乗って吸血をするのです。
この吸血の際に感染症を媒介されるわけです。
- ペット(犬猫)に寄生するのは “ネコノミ”
- 大きさは1~3mmで、ジャンプ力はその100~150倍
- 成虫が飛び乗って吸血し感染症を媒介する
マダニ
マダニにもいくつか種類がいますが、本州、特に関東圏で多いのは “フタトゲチマダニ” と “キチマダニ” の2種類です。
どちらも北海道から九州まで幅広く生息しています。
マダニには4つの発育期があり、「卵、幼ダニ、若ダニ、成ダニ」の順に成長していきます。
各ステージでそれぞれ吸血を行うため、感染のリスクが多く存在します。
また、マダニの寿命は1~3年と比較的長いことも特徴です。
- 本州で多いのは “フタトゲチマダニ” と “キチマダニ”
- 「卵、幼ダニ、若ダニ、成ダニ」と発育期があり、各ステージで吸血を行う
- 感染症の媒介リスクが多く存在する
- 寿命は1~3年と比較的長い
駆虫薬
ここまでノミ・マダニの生態や特徴についてお話してきました。
ここからは今回の本題「ノミマダニの駆除・対策」について解説していきます。
結論から言うと、ノミマダニを駆虫するには駆虫薬を内服するか外用することが必要になります。
少し前までは、ノミマダニの駆虫薬とフィラリアの予防薬は別々で駆虫薬には「錠剤タイプ」と「スポット剤タイプ」の2つが主流でした。
しかし、近年これらがオールインワンとなり、一つの錠剤として販売されるようになってきました。
クレデリオ®プラス錠 | エランコジャパン株式会社 獣医師専用サイト (elanco.com)
正規品ネクスガードスペクトラ通販|フィラリア・ノミダニ薬|ペットくすり (petkusuri.com)
上記のような錠剤がオールインワンでノミマダニの駆虫、フィラリアの予防ができるものになります。
価格帯、味、剤形、その子の好みなどにより決めることができるので、かかりつけの病院で相談してみましょう!
まとめ
今まで、なんとなくで飲ませていた駆虫薬もノミやマダニの生態を知ることで、しっかりと目的をもって与えることができるようになるのではないでしょうか。
次回、ノミマダニが媒介する疾患について人、犬猫それぞれ紹介していく予定です。
今回のポイントは次の6点。
- ペットに寄生するノミは “ネコノミ” で体長は1~3mm
- その100~150倍のジャンプ力がある
- 本州で多いマダニは “フタトゲチマダニ” と “キチマダニ”
- マダニは「卵、幼ダニ、若ダニ、成ダニ」の発育期があり、各ステージで吸血をする
- ノミマダニともに吸血時に感染症を媒介する
- 近年の駆虫薬はフィラリア予防も入ったオールインワンタイプが主流
ノミ、マダニともに寄生されても、駆虫薬を飲めばしっかりを駆除することができます。
愛犬、愛猫のために日々の対策からきちんと行っていきましょう!
では、今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう!
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