犬猫の避妊手術で予防できる疾患2選!適切な選択で健康を維持しましょう。

Cat's Life

皆さん、こんにちは!

現役動物看護師のクロころです。

今回は、前回の続編ともいえるメスの避妊手術に関するお話しです。

避妊手術も行うことで予防できる疾患がいくつかあります。

今、手術を行うか検討している方、これから犬猫を飼おうと考えている方へ参考になる記事になればと思っています。

ぜひ、最後までご覧ください!

避妊手術を行うメリット

まず、避妊手術を行うメリットをご紹介していきます。

内容は去勢手術の際と同様です。

  • 泌尿器系の特定の疾患を予防できる
  • 問題行動を改善できる
  • 無責任な繁殖を防ぐことができる
  • 望まない妊娠を避けられる

問題行動とは、野生動物の習性であるマーキング、臭い付けなどのスプレー行動のことです。

これにより、家の中が汚れてしまうといったような経験をしたことがある方もあるのではないでしょうか。

また、前回も挙げましたが “無責任な繫殖を防ぐ” というのは飼い主の責任が大きい部分です。

適正飼養という観点において、適切に飼養できないのに繁殖を進めるというのはあってはならないことです。

避妊手術するか以前に、動物を飼育することの責任を適切に理解しておきましょう。

避妊手術で予防できる疾患

子宮蓄膿症

この疾患は読んで字のごとく「子宮に膿が溜まってしまう」疾患です。

免疫力の落ちた子宮内で細菌感染を起こすことで発症し、最悪の場合命にかかわることもあります。

発症してしまった場合、第一選択は手術で卵巣と子宮を摘出することになります。

乳腺腫瘍

主に未避妊のメスで多く、乳腺の下部に腫瘍が形成される病態のことを言います。

子犬、子猫頃に最初の発情が来る前に避妊手術を行うことで、発症確率は90%低下するといわれているほど、避妊手術の効果があるとされています。

また、乳腺腫瘍は良性と悪性が半々といわれています。

仮に良性だったとしても、肥大化すれば切除術などを行う可能性があることを考えると避妊手術を行うメリットは大いにあると思います。

まとめ

避妊手術を行うメリットについて解説してきました。

将来的に命にかかわることもある疾患を予防できるのであれば、年齢の若いうちに手術をしておくのは動物のためにも良いと思いませんか。

その他スプレー行動などの問題行動も改善することができれば、飼い主の方にとってもお手入れが楽になり快適に生活することができるようになるでしょう。

最近は、比較的安価で安全な環境で手術を行っている病院も増え医療のレベルも一昔前よりかなり向上しています。

新しく家族を迎えた方、まだ避妊・去勢手術をしていないという方は、この機会にぜひ検討してみてください!

では、今回はここまで。

また次の記事でお会いしましょう!

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