【動物看護師が解説】犬の肉球・爪の構造と役割4選について紹介!

Dog's Life

皆さんこんにちは!

現役動物看護師のクロころです。

今回は「犬の肉球・爪の構造と役割」について解説していきます。

犬にとってチャームポイントの一つである「肉球」

皆さんも可愛い足の裏の肉球に癒されたことがあるのではないでしょうか。

そんなかわいい肉球ですが、実は犬にとって非常に重要な役割を持っていることをご存じですか?

今回はそんな肉球の構造や役割についてお話ししていきます。

  • 肢(肉球)の構造
  • 肉球の役割4選
  • まとめ

それでは詳しく解説していきます。

肢(肉球)の構造

ではまず、犬の肉球の構造から解説していきます。

基本として犬の肢の指の数は「前肢5本」「後肢4本」とされています。

前肢と後肢で数が違うことをまずは知っておきましょう。

前肢の方が指が多いのは、人でいう親指である「狼爪」と呼ばれる爪があるためです。

狼爪は他の爪とは少し離れた位置に存在するため、見落としやすい場所でもあります。

さらに、他の爪と違い地面に接することがほとんどないため他の爪よりも伸びやすいとされています。

爪が伸びっぱなしになると皮膚などに刺さってしまうこともあるため、こまめにチェックをしてあげましょう。

狼爪だけでなく、他の爪も伸びすぎると肉球などに刺さってしまう可能性があるため注意しましょう。

肉球の役割4選

ここからは犬にとっての肉球の役割について解説していきます。

衝撃から足を守る

まず一つ目は「衝撃から足を守る」です。

犬にとって肉球は「クッション」の役割を果たしています。

走る、ジャンプするといったような行動をとった際に体にかかる衝撃を吸収してくれます。

これは、肉球が「弾力のある組織」と「脂肪組織」から構成されていることが要因です。

ブレーキをかける

次に「ブレーキをかける」です。

肉球の表面には乳頭と呼ばれる突起状の構造物が多数存在し、凹凸のある形状をしています。

この形状により肉球を地面に引っ掛けることができ、走っていても急に止まることができるのです。

体温調節

次の役割は「体温調節」です。

犬の体温調節の基本は「パンティング」です。

これに加えて体温調節を担っているのが肉球に存在する「エクリン腺という汗腺」なのです。

このエクリン腺から発汗し、熱を放散しているというわけです。

犬の全身(肉球や鼻以外)には「アポクリン腺」といわれる汗腺が存在しますが、この汗腺は発汗をすることができないため人のように全身で汗をかいて体温を下げるということが難しいのです。

そのため、犬はパンティングとエクリン腺によって体温を調節しているのです。

皮膚を守る

今回最後は「皮膚を守る」です。

一般に肉球は「皮膚が分厚く硬質化したもの」であるといわれています。

そのため、普通の皮膚よりも外的要因に強く影響を受けにくいのです。

例えば、地面の熱さや冷たさなどにある程度耐えることができるのです。

しかし、近年の猛暑、酷暑により街中のアスファルトは常軌を逸した熱さになっています。

あの熱さで散歩などをすれば間違いなく火傷を負ってしまうでしょう。

肉球のバリア機能にも限度があるのです。

まとめ

今回は「犬の肉球・爪の構造と役割」について解説していきました。

犬のチャームポイントでもある肉球ですが、実は犬にとってとても重要な役割を担っています。

そのことを理解して、飼い主としては気にしてみてあげるようにしましょう。

今日のポイントはこちら

今日のポイント
  • 犬の「前肢は5本」「後肢は4本
  • 狼爪」は見落とさないよう注意。伸びすぎにも注意。
  • 肉球の役割は「衝撃から体を守る」「ブレーキをかける」「体温調節」「皮膚を守る
  • 今の時期は散歩で肉球が火傷をする恐れがあるため注意

だんだんと涼しくなってくる季節です。

愛犬とたくさんお散歩や運動をしてスポーツの秋を楽しんでいきましょう!

今回はここまで。

また次の記事でお会いしましょう!

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