皆さん、こんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は、うさぎが食べるべき、食べても大丈夫な野菜10選をご紹介していきます。
普段食べているご飯(牧草やペレット)を食べなくなってしまったとき。
おやつとして、何か野菜をあげるとき。
何を与えてあげればよいか、迷ってしまうこと。ありませんか?
そんな時に参考になる記事になれば嬉しいです。
では、さっそく見ていきましょう!
野菜はあくまで副食
うさぎにとって、主食となるのは以前にもお話しした通り「牧草」です。
そして、その次に「ペレット」です。
牧草の繊維質で伸びる歯を削り、ペレットで牧草で補えない栄養分を補給しています。
野菜は、あくまでその次に与えるものである、ということを押さえておきましょう。
野菜をメインで与えてしまうとどうなるか。
うさぎ本人はみずみずしさや野菜の甘味から喜んで食べてくれるかもしれません。
しかし、野菜に偏った食生活をしていると
- 水分の取り過ぎでおなかが緩くなる。→下痢等になりおなかを壊してしまう。
- 牧草よりも繊維量が少なく、歯が削れない。→歯が伸びて、不正咬合などを引き起こす。
といった問題が発生します。
意外ですよね。
人であれば、野菜をたくさん摂ることは健康的であるとされていますよね。
しかし、うさぎでは野菜をあげすぎると体調を悪化させてしまうのです。
あげる量としては牧草の1/10ほどを目安にして与えてあげるのが、ベストな量とされています。
「野菜はあくまで副食」
これは必ず覚えておきましょう!
あげるタイミングは?いつからあげていい?
おやつとして
野菜をあげるタイミングとしては、先ほど挙げたように「おやつ」として与えてあげるのはとてもいいと思います。
普段、牧草やペレットを主食として食べている子であれば、コミュニケーションを図る一つの手として考えてみるとよいでしょう。
体調不良のとき
また、体調不良時などの非常時は栄養のバランスなどは二の次として、食べられるものを与えることが先決です。
甘みのある野菜や果物などは嗜好性が高く、食欲の落ちている子でも食べてくれる可能性が高いです。
多少便が緩くなってしまったりしても、絶食になる方が危険なので好んで食べるものを与えてあげましょう。
ご飯の後に
あとは、普段のご飯の後に少量与えるのもいいでしょう。
主食である牧草とペレットをしっかりと食べているのであれば、「食後のデザート」のような感覚で少量の野菜を与えてあげるのはタイミングとしては良いと思います。
水をあまり飲まないという子であれば、水分の補給にもつながります。
ご飯の前にあげるのは、やめておきましょう。
野菜の味を覚え、牧草を食べなくなってしまったり、野菜でおなかがいっぱいになってしまう可能性があるためです。
発育状況に合わせて
あまり小さいころに与えてしまうと、胃腸の調子が安定していないことなどから消化がうまくできない可能性があります。
目安としては、4ヵ月齢頃からでしたら野菜を与えていただいて大丈夫です。
胃腸の動きもしっかりと動き始め、消化活動に影響のない時期になってきます。
はじめは少量ずつ、徐々に慣らしていって増やしてあげるとおなかを壊さずに野菜を美味しく食べれるようになると思います。
食べても大丈夫な野菜
お待たせしました。
ここからは、うさぎにとって害のない、口にしても大丈夫な野菜を紹介していきます!
中には食べすぎ注意のものもあるので、よく覚えておきましょう。
にんじん
うさぎといえばの代表的な野菜であるにんじんですが、実際にんじんが好きな子は多いと思います。
あの甘みと野菜の中では比較的硬度のあるにんじんは、ウサギに与える野菜の候補の一つになるでしょう。
また、にんじんはオレンジの可食部だけでなく上についている「葉」の部分も食べることが可能です。
市場ではなかなか手に入れづらいかもしれませんが、もし見つけた場合は与えてみるとよいでしょう。
キャベツ
うさぎは葉物野菜も好んで食べます。
キャベツはスーパーなどでも手に入れやすく、比較的与えやすい野菜の一つです。
人ではあまり食べない外側の青い葉の部分などをうさぎ用として与える方が多いようです。
私の家でも、その部分をよく水洗いして与えていました。
大葉
え。あの苦みのある大葉ってうさぎは食べれるの?と思った方。
そうなんです。
うさぎは大葉も食べることができます。
他にも、三つ葉や春菊なども食べることができます。
好みは分かれるかもしれませんが、与えてみるのもいいと思います。
私の子は大好物でした。(笑)
カルシウムを多く含む野菜
例えば、小松菜や大根の葉、先ほど紹介した大葉やにんじんの葉などです。
これらカルシウムを多く含む野菜は、食べ過ぎに注意が必要です。
なぜか。
それは、うさぎは尿中にカルシウムを多く排泄する動物で尿石症のリスクが高まってしまうから。
尿中にカルシウムが多く排泄されると、膀胱や尿道に砂(結晶)が溜まり体の中に石を作ってしまう場合があります。
これらを防ぐため、カルシウムを多く含む野菜は適度に与えてあげるようにしましょう。
まとめ
今回は、うさぎが食べても大丈夫な野菜について紹介していきました。
ここで紹介したもの以外にも、うさぎが食べることのできる野菜は数多く存在します。
また、機会があれば紹介しようと思います!
また、食べるタイミング、あげ方、食事のバランスなどは飼い主が意識してうさぎの健康につながる食生活を心がけてあげましょう。
では、今回はここまで。
また次の記事でお会いしましょう!
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