みなさんこんにちは!
現役動物看護師のクロころです。
今回は「うさぎの尿」について解説していきます。
うさぎの健康管理において、尿を観察することは非常に重要です。
うさぎの尿には他の動物とは異なる特徴があり、正常な範囲内の変化なのかそれとも病気のサインなのかを見極める必要があります。
この記事ではうさぎ特有の尿の特徴を紹介するとともに、異常が見られた際に動物病院でどのような検査が行われるのか、そして関連する疾患を解説します。
我が子の尿の状態と照らし合わせてご覧ください!
うさぎの尿の特徴

ではさっそくうさぎの尿の特徴を解説していきます。
色が黄色から赤まで変化する
うさぎの尿は、「黄色や褐色」をしていることが多いです。
しかし食べたものや体調によって赤みを帯びることがあります。
例えば、ニンジンやビーツ、特定の薬剤の影響で尿が赤くなることがあります。
これは「ポルフィリン」という色素の影響によるものです。
この場合は特に問題ありませんが、血尿の可能性もあるため赤い色が続く場合や元気がない場合は注意が必要です。
白く濁ることがある
うさぎの尿にはカルシウムが多く含まれており、尿中のカルシウムが結晶化することで「白く濁る」ことがあります。
これは、うさぎが摂取したカルシウムを効率的に排出する特性によるものです。
ただし、白濁が異常に強い場合や排尿時に痛がる様子が見られる場合は、膀胱炎や尿路結石の可能性があるため注意が必要です。
アルカリ性の尿
うさぎの尿のpHは7.5~9.0と、一般的に「アルカリ性」です。
これは草食動物特有の特徴で、主に植物由来の食事を摂取することにより起こるとされています。
しかし、尿が強いアルカリ性を示すとカルシウム結晶の形成が促進され、膀胱炎や尿路結石のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。
強いにおいを持つことがある
特に未去勢の雄うさぎの尿は、フェロモンを含んでいる影響から「強いにおい」を発します。
これは縄張りを主張するための行動の一環であり健康上では問題はありません。
去勢を行うことでにおいが軽減することが多いです。
排尿の回数が多い
うさぎは比較的「頻繁に排尿」します。
1日に10回以上トイレに行くことも珍しくなく、水分摂取量や気温によって排尿の頻度や量が変化します。
もし、急に頻繁に排尿するようになった場合や逆に極端に排尿が減った場合は、膀胱炎や腎臓病の可能性を考慮して動物病院で診てもらうと良いでしょう。
尿に泡や粘液が混じることがある
うさぎの尿には時折「泡やゼリー状の粘液が含まれる」ことがあります。
これは尿に含まれるタンパク質や粘液によるもので、一時的なものであれば問題ありません。
しかし、長期間にわたって泡や粘液が続く場合は膀胱炎や腎臓病の兆候である可能性があるため、動物病院を受診することをおすすめします。
動物病院で行う尿検査

ここからはうさぎの尿に異常が見られた場合に動物病院で行う検査を紹介していきます。
尿比重の測定
尿の濃さを測定して腎臓がどの程度機能しているかを確認します。
異常に薄い場合は腎不全、濃すぎる場合は脱水の可能性があります。
尿試験紙検査
pH・タンパク・糖・潜血・ビリルビンなどの成分を簡易的にチェックすることが出来ます。
これにより膀胱炎や腎臓病、糖尿病の兆候を検出することができます。
尿沈渣(にょうちんさ)検査
尿を遠心分離して沈殿物を顕微鏡で観察し、細菌・赤血球・白血球・結晶の有無を確認します。
細菌培養検査
尿の中の細菌を培養し、細菌などに感染していないかといった感染症の有無を調べることができます。
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うさぎの尿に関連する疾患

うさぎの尿に異常が認められた際は、どんな疾患が考えられるのでしょうか。
今回は特徴的な疾患をいくつかピックアップしました。
膀胱炎
膀胱内で細菌が増殖したり、尿中の結晶が膀胱の粘膜を刺激することで炎症が起こります。
症状としては「頻繁にトイレに行く」「排尿時に痛がる」「血尿」などが挙げられます。
放置すると細菌が腎臓にまで広がり「腎盂腎炎(じんうじんえん)」を引き起こすことがあるため、早めの治療が必要です。
尿路結石
尿に含まれるカルシウムが結晶化し、膀胱や尿道内に結石ができる疾患です。
「尿が出にくくなる」「血尿」などが症状で重度になると尿道が完全に詰まり、尿が排出されなくなる「尿路閉塞」を起こすこともあります。
尿路閉塞が起こると命に関わるため、すぐに動物病院で処置を受ける必要があります。
腎臓病
腎臓の機能が低下すると、体内の老廃物を適切に排出できなくなり尿が異常に薄くなったり、逆にほとんど出なくなることがあります。
初期症状として「水を大量に飲む」「尿量が増加する」などがありますが、進行すると食欲低下や元気消失も見られるようになります。
慢性腎不全になると完治は難しく、食事管理や投薬、補助治療による症状のコントロールが必要になります。
血尿
尿に血が混じる症状で、膀胱炎や尿路結石、腎臓病、腫瘍などが原因となることがあります。
血尿が見られた場合、うさぎの尿は赤みを帯びることがあるため正常時の変色との区別が重要です。
トイレの頻度が増えたり元気がなくなるなどの症状が伴う場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
まとめ
今回は「うさぎの尿」について解説していきました。
うさぎの尿は色・濁り・におい・排尿回数などが変化しやすいため日常的な観察が重要です。
通常と異なる変化が見られた場合は、早めに動物病院で検査を受けることをお勧めします!
我が子の健康を守るために、毎日の尿の状態はしっかりとチェックしてあげましょう!
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